2018.07.17
雑文 

世界遺産。

TBSで日曜にやっている「世界遺産」をだいたい観ています。世界遺産には文化遺産と自然遺産がありますが、私は文化遺産のほうを好んでいます。自然はもちろん素晴らしいのだけれども、それは元々何の努力もせずに地球に存在するものであり、人間が授かったものでもなく、壊さないようにするのは当たり前のこと、別の番組で見ますから!と思っています。文化遺産の中でも、自然の恩恵を人間の知恵と工夫で豊かな暮らしに結びつけるようなものに惹かれます。写真は新婚旅行で行ったトルコのパムッカレ。調べるとこちらは「パムッカレの温泉石灰華段丘」という「複合遺産」でした。建築家ル・コルビジェの作品のように、ある天才が考えた完全な人工物もある一方、自然と密接に関係し、その恩恵を生かして成立した文化遺産が面白い。どのあたりから複合遺産と定義されるのかは基準があるのでしょうね。とにかく自然のみ、人工物のみの回だとがっかりしながら観ています。そして、自然とそれを生かした文化というと、多くの場合は「水」が関係しています。どのように水を引き、益を得ながら害を避けるか。それに成功した地域に文化ができていく。蛇口を捻れば水が出る、を当たり前と思わないようにしたいと思います。