エチオピア。
エチオピアは首都アディスアベバから南へ行くと昔ながらの生活を続ける部族の村、北へ行くと正教徒の街、どちらも凄く面白くて三週間では足りないくらいでした。

ドルゼ族の村。アルバミンチの町からトラックの荷台に乗って1時間。この日は天気が悪く、かなり寒い。おじさんに何に使ってるかわからない布を借りました。寒さと引き換えに、一面立ち込めた霧がものすごく幻想的で、素敵でした。

メインストリート。いちおう車が通るのです。

なんてかわいい家ですか。竹の骨組みをバナナの茎と葉で覆って作ります。家のまわりの大きい緑の葉が全部バナナです。真のエコ住宅とはこういうモノですね。その場にあるものを素直に使う。…確認申請下りないでしょうが。

すごくランドマークが少ないので、間違いなく旅人だけでは迷います。

「水で有害物を除くから、こいつは健康にいいぞ」という趣旨のことを得意気に言われた気がする…良くはないでしょうね、良くは。

帽子売りの少女。基本的に周りが緑、茶色、黒しかないところだけに、身に付けるものに「色」を求めるらしい。村の出口にあって、とても穏やかです。

コンソで泊まった宿。小さな窓があるだけの三畳くらいの穴蔵みたいな部屋です。でも…↓

夜、裸電球一個でぼ~としてると、なかなか落ち着きます。そして、よく停電します。別にかまわないのです。ロウソクを点ければ済む話です。

薪運びで鍛えた健康美人。友人への誕生日プレゼントとして送ろうと思って年の数だけ写真を集めまして、メッセージを持ってもらいました。旅行をしていると、すごく家族友人が恋しくなって誕生日には何か贈りたくなります。そんな、金はないけど時間は売るほどある節約パッカーにおすすめのプレゼントです。地元の人や他の旅行者と仲良くなるのに一役買ってくれるし、一石二鳥です。

てっぺんが二段になっていて、家ごとに違う飾りをのせているのが特徴です。パクション大魔王のツボみたいなのが多いです。

こちらのお宅はてっぺんはエチオピアのシンボル、いわゆるラスタカラーです。

コンソの村は集会場を中心として同心円上になっており、このような通路で何重かに囲まれています。四方に見張り小屋があることから、砦のような役割だったようです。各住居間も柵で仕切られており、エチオピアにしては随分プライバシーのある暮らしをしています。産箪に入った「出来立て熱々」のビールをいただきました。確かにビールの味はしましたが、やっぱ、できたら冷たい方が、旨いです。

トゥルミ。宿の庭で。通称「Mr. Goat」という爺さんです。Mr.は昔、自分の娘をたったヤギ3匹で売りました。しかし何があったか娘はMr.の元に帰されてしまい、先方にヤギを返せと言われたMr.は逆ギレしながら2匹返したのだそうです。一体どういう種類のエピソードなのか正確には判りかねますが、皆大笑いしながら話してくれたのでMr.は「変人ながら愛すべき人」のようでした。妙に面白かったので珍しくインジェラ奢ってしまいました。夕食後ビール飲みながら話していて、エチオピアにも「警ドロ」に近い遊びがあることがわかりました。もちろん警察は泥棒を追いかけて、牢屋があって、捕まったら助けに行って…とほぼ同じに思われたのですが、こちらでは、「ドロボウ」は始めから全員全裸なんですと。なんか、わかる。

ハマル族の村へ。トゥルミの街で会った、ちょっと英語の話せるディレマという青年に案内してもらい彼の実家へ行きます。「近いぞ」と聞いたが、案の定片道2時間半ほどかかりました。

ディレマの家族です。父上は亡くなっており、おじさんとお母さんと妹たちです。

宿の厨房。ここの食事は美味しかったです。ありがとう。

市場に出てくるハマル族。全身、髪の毛を赤土で染めた民族。何のかわからないのですが、独特の匂いがします。あまりいい香りとは言えません。このようにカメラ目線をもらうのは残念ながらタダの好意ではありません。1ブル(約12円)払っています。もうとっくに彼女たちは西洋の文明を知っていますから、当然といえば当然なのです。

彼の胸に焼きゴテで刻まれた9本の縦線。「1本が、1人、敵の部族を殺したという印なのだ!」と街で雇ったガイドが言います。「ほ、ほんとか!じゃ、彼は9人殺したってことか!それは今でも勇者なのか!!」と大騒ぎしてたのですが、後で同様の模様を持った男に何人か会うのです。「勇者」はそんなにいないと思うのです。

オモラテ、ダサネッチ族。ダサネッチ族はファッションのセンスが良いです。なんというかバランスが素敵なのです。

ジンカ の 食堂。最も安価な食事、ベイアハットです。インジェラ(テフという穀物で作った少し酸っぱくて空気の入ったクレープのほうなもの)の上に野菜と豆のソースがのって、手でくちゃくちゃ食べるのです。とても苦手な旅行者もいるのですが、私は幸い好きでした。2ブル(約24円)。東京だと中目黒のエチオピア料理屋さんで食べられます。

公共交通機関はない所なので、このようにトラックの荷台で移動します。大きな町で市が立つ日に合わせて物を売りに、また は必要な物資を買いに、など理由はいくつかあると思うのですが、とにかく定期とも不定期ともつかずこのようなトラックが来て荷物、ヤギ、ニワトリ、ヒトをごちゃごちゃに乗せて行くのです。「もう無理、積めないって!」「いやいや、まだ乗るでしょ!」と軽く口論になるまで積まないと出発しないので、やたら時間かかります。積んだ荷物の上に乗っかって、穴だらけの土の道を、アクセル全踏みで行くので、暗くなってくると、なかなか怖いです。また、ヤギがぼとぼと糞をするので、そちらも地味に怖いのです。エチオピア人の男性はヘリに腰掛けてる人が多く、「よくあれで落ちないなあ」と思っていたのですが、一人カーブで落ちました。やっぱり。

土曜市のムルシ族。とても有名な下唇を切ってお皿をはめている部族です。耳たぶにも小さなお皿をはめています。唇にお皿は女性だけで、右は奥さん、左は姑さんです。姑さんは唇が伸びきってしまい、もはや引退です。旦那さんはマネージャーのように、「お前、写真撮りたいか!?撮りたいだろ!?な!?金払え!」と主に交渉を担当します

自転車で郊外へ。平和そうな村です。子供たちが元気で楽しいです。

マムシという少年です。カタコトの英語を話すので、ご飯奢って案内してもらいました。

バスはだいたいこんな感じです。このように良く故障で止まります。みんなトイレ休憩みたいに降りてきて所在なげにしていると、いつの間にか直ってまた動き出します。

エチオピアは高度があるため、そんなに暑くは無いのですが、それでも人の熱気もあって内部は結構暑いです。しかしエチオピア人は窓を開けません。開けるとすぐ無言で閉められます。後で聞いたところによると悪霊が入ってくるとか、ウイルスみたいのが入ってくるのだとか、まあはっきりとわかりませんでしたが、とにかく窓を開けるのは完全NGなのです。その上、悪路のためあちこちで吐いてる人がいました。私も1out。そんなこともあろうかと皆にビニール袋が配られており、終わった後は袋ごと窓から放り投げます。

ラリベラ。土産物売りの少女たち。すごく買ってあげたくなりますが、要らない物は要らないので、ごめんなさい。

ラバに乗る。ラバ(mule:雄ロバと雌馬の雑種)は険しい山道の荷運びに欠かせません。山の上の教会へ行くのに乗ってみました。急勾配を行くのは面白いですが、歩いたほうが、たぶん楽です。

アシェトンの聖マリア教会。岩窟教会へ差し込む光と浮かぶ十字架。神々しい情景です。

ラバが疲れるのか、おじさんが疲れるのか、よく休憩があります。その時間がとても好きでした。


聖ギオルギス教会。岩窟教会。全て「岩山を削る」ことのみで造られています。日曜日なのでミサが行われています。引き算のみで成立している建築。荘厳です。この教会の周囲には横穴が掘られており、修道士たちが住んでいました。ここで寿命を迎えることは最上の幸せとされていたそうです。

途中のちょっとした休憩でも良かれ悪かれ、みんな寄ってきてくれるので退屈しないのです。

のどかな風景です。


エチオピアのバスは早朝、満席になり次第(ここがとても曖昧)出発し、日が暮れたら近くの街に寄って、客は自分で宿を探します(だいたい一つか二つしかない)。夜間は走りません。自分がどこにいるかよくわからないですが、特に問題はないです。親切な人がいて教えてくれます。ここの子供たちは「ワンブル、ワンブル!」って言ってこなかったです。たぶん、ここへ来た旅行者たちの振る舞いの積み重ねなのでしょう。

ゴンダール。ファシリデス王の城。ポルトガル人に連れてこられたインド人が造ったとか…どうやってアフリカの高地に中世ヨーロッパ風の建築が造られたか定かではないようです。
大分荒れてしまっていますが、愛らしい形が魅力的です。

ファシリデス王のプール。街の入口付近にあります。一部修復中の工事現場です。木漏れ日の中、和気藹々と作業してらっしゃいます。

上の工事現場の皆にコーヒーを振舞う少女。私にも一杯くれました。

床屋の看板。このヘアスタイルの人は見ませんでした。

アディスアベバ。フィルオフ温泉。あ~温泉。だいぶイメージ違いますが、完全個室の一人用温泉です。最高です。水シャワーがあるだけでも有難いエチオピアで、浴槽でお湯漬け放題は奇跡に感じます。


雑貨屋さん、兄妹で切り盛り。

ボレ国際空港。エチオピア-ケニア間の治安が悪く、バスが襲われて20人くらいが殺されたらしいとの情報から、空の便をチョイス。久々にふれる近代化の香りにものすごい違和感。
