2022.01.21
現場 

底盤コンクリート打設。

まずは建物本体の最下部、地下室の底にコンクリートを打設します。厚さは25cm。

ミキサー車で運ばれてきたコンクリートをポンプ車に流し込み、吸い上げて象の鼻のようなホースで鉄筋を組んだ床へ打込んでいきます。ミキサー車の上でバケツに入った黄色い液体を流し込んでいますが、これはコンクリート自体に防水性能を付加するタケイ工業さんの製品。納品するだけでなく、自社で責任を持って所定の分量を投入し、所定の時間ミキサーを回して撹拌されたことを確認します。

打設開始。たぷたぷのコンクリートでみるみる鉄筋が埋まっていきます。打設と同時にバイブレーターで振動を与えて空気を抜いて骨材を均等にし、全体に行きわたるように進めていきます。

今回打設している底の部分と立上りの壁部分は別の日にコンクリートを流します。こうした打ち継ぎ部分が防水上の弱点になるので、それぞれの部分に半分くらいずつ止水板という部材を埋め込みます。今回は楠土建さんが選んでくれた早川ゴムのスパンシールという止水板。ただのゴムではなく、コンクリートが固まる水和反応が進むに従ってコンクリートと化学的に一体化するという特殊な素材です。鉄筋を組む前に予め準備しておき、コンクリート打設中に手作業で半分埋めていく必要があり、とても手間が掛かりますが、安心できる素材を選んでもらえました。

打設完了。数時間後、人が乗れるくらいの硬さになったところで金コテで平滑に均してもらい、作業終了です。乾いたら型枠のための墨出しに進めます。