2022.02.05
現場
スリーブとアンカーボルト。
鉄筋、型枠組み終わると、設備のスリーブを入れ、木造部分と繋ぐためのアンカーボルトを取り付けます。これでコンクリート打設の準備が整います。
スリーブは、紙製の筒をコンクリートの厚さ-5mmで切断して内側から釘で留めています。フジモリ産業のフジボイドという製品を使っています。壁の場合はコンクリートで相当な重さがかかってくるので、釘で留めた後全ネジを鉄筋に結束して補強しますが、床はこのままです。給排水、ガス、お風呂の追い炊き配管、電気の設備計画に沿って躯体に孔をあけ、必要に応じて鉄筋を補強します。大きな現場ではそれぞれ設置する業者さんがスリーブを入れますが、住宅では一番数が多く位置がシビアな給排水設備を担当する設備屋さんがまとめて担当することが多いです。
アンカーボルトは、コンクリートと木造部分を繋ぐ大切な部品です。ここからは一般の木造2階建てと全く一緒の工事になります。
アンカーボルトは2種類を使用。写真右の短いものがM12、コンクリートの上に水平に敷く土台という木材とコンクリートを繋ぐもの。左の長いものがM16、土台を貫通して柱とコンクリートを直に繋ぐものです。アンカーボルトは地震の際、柱を引き抜く力がかかった時に対抗するためのもの。特に大きな引き抜き力がかかると計算された箇所にM16を使用します。
型枠に書いた文字は完成したコンクリートに残ることがあるよ、と言われたので、打ちっぱなし部分はペイントうすめ液で消しました。天井を張って見えなくなる所で、黒と赤のマジックで打設日を書いて実験。
このあと型枠の掃除をやって、いよいよコンクリート打設です。